任天堂の歴代ハード販売台数を振り返る 据え置き編 |
昨日の記事でも触れましたが、任天堂の公式HPにて、 2017年6月末時点での、歴代の任天堂ハード及びソフトの世界累計販売数が記載されています。 そのデータが中々興味深かったので、今一度任天堂ハードの歴史を振り返ってみたいと思います。 今回は、据え置きハードに絞って記述します。 https://www.nintendo.co.jp/ir/finance/hard_soft/index.html
ハード名 | ハード販売数 | ソフト販売数 | ファミコン | 6191万台 | 5億1万本 | スーパーファミコン | 4910万台 | 3億7906万本 | ニンテンドウ64 | 3293万台 | 2億2497万本 | ゲームキューブ | 2174万台 | 2億857万本 | Wii | 1億163万台 | 9億1819万本 | WiiU | 1356万台 | 9997万本 | Switch | 470万台 | 1360万本 |
ファミコンは世界全体で6000万台以上を販売し、家庭用ゲーム市場の基礎を築きました。 スーパーマリオ、ドラゴンクエスト、ファイナルファンタジーといった、 現在まで続く大ヒット作が生まれたのも、このファミコン時代です。
しかし、スーパーファミコン→64→ゲームキューブと、次世代機に移行する度にハードは右肩下がりになっています。 アメリカでは、セガのメガドライブ(GENESIS)がスーパーファミコンに匹敵する売れ行きとなり、市場が二分されたため、 一強だったファミコン時代よりも売上げが減少しているのです。 その後は、ライバルであるソニーのPS・PS2が市場を席巻したため、 64やゲームキューブ時代は更に売上げを落とすことになったのです。
誰もがもう任天堂は終わりかと思っていた中で発売されたのがWiiです。 WiiのコントローラであるWiiリモコンは、振る、傾けるなど、誰でも簡単に楽しめる直感的な操作性が特徴であり、 これまであまりゲームに触れてこなかった人達を取り込むことに成功しました。 その結果、Wiiは1億台以上を販売する大ヒットを記録したのです。 前世代機のゲームキューブが2000万台程度だったことを考えると、この躍進は驚異的です。
ちなみに、Wiiの1億台という数字を見ると、ファミコンの約6000万台は少なく感じます。 これは、ファミコン時代の任天堂はヨーロッパの販路をあまり持っていなかったため、 売上げは日本とアメリカのほぼ二カ国分しかなかったことが理由です。 Wiiの頃には、任天堂も世界全体に販路を構築していたので、ファミコン以上の数字を残すことが出来たのです。
そんな爆発的な売上げを記録したWiiの後継機WiiUは、世界的な不振に悩まされ、 累計販売台数はわずか1300万台程度に終わっています。 これはゲームキューブをも下回る、任天堂ハード最低の売上げです。 (ここに掲載されてすらいないバーチャルボーイがありますけど)
革新的だったWiiリモコンに比べると、コントローラに画面が付いているだけのWiiUゲームパッドはどうにも地味であり、 多くのユーザーの共感を得ることは出来ませんでした。 ゲームキューブからWiiへの躍進はすごかったものの、WiiからWiiUへの没落はそれ以上であり、 任天堂の経営状況は大きく悪化したのです。
こうして見ると、任天堂はハード毎の浮き沈みが極めて激しいことがわかります。 なお、最新ハードのSwitchは、現在世界的に品薄が続いている程に人気を博しており、 今のところは良い流れが作られているようです。 本体は発売からわずか4ヶ月で470万台を販売しており、今後1年も経たない内にWiiUの売上げは超えると思われます。
流石に、SwitchがWiiのように1億台売れることは難しそうですが、 ファミコンと同規模の6000万台程度なら、充分可能性はあるでしょう。 Switchの今後の推移に注目です。
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